デザインシステム:はじめに
概要
デザインシステムは、サービスやプロダクトの設計や開発に役立つ共通のコンポーネントやルール、デザインの原則等をまとめた仕組みです。デザインシステムを用いることで、ユーザーに一貫性のある優れた体験を提供することが可能になります。日本郵政グループは、ユニバーサルサービスを提供する企業として、地域や年齢を問わず、幅広いお客さまや従業員の多様なニーズに応えることが求められています。JPデジタルは、グループ向けのデザインシステムとして、誰にとっても使いやすく、理解しやすい体験を提供することを目指し、その開発をリードしました。また、関係者全員が迷わず効率的に利用できる仕組みを構築しています。
目的
従来、日本郵政グループが提供してきたシステムやサービスには、「使いにくい」「理解しづらい」といった課題が指摘されていました。これらの課題を解決するため、JPデジタルが開発をリードしたグループ独自のデザインシステムが、2024年より導入されました。このデザインシステムはお客さまや従業員にとって、どのサービスも同じように使いやすく、迷わず直感的に利用できる体験を提供することを目指しています。さらに、開発者視点での使いやすさも大切にしています。コンポーネントの再利用や、ルールの明確化を通じて、効率的で一貫性のある開発を可能にします。これにより、技術負債を軽減し、開発スピードの向上を図ることができます。最終的には、利用者と開発者の双方に価値を提供することが、このデザインシステムの目的です。
今後の展望
デザインシステムを日本郵政グループ全体に浸透させ、プロダクト開発の新しい基盤として定着させることを目指しています。そのためには、グループ社員がデザインの重要性を理解し、活用できる環境を整えることが必要です。デザインに馴染みのない社員へも、親しみやすく、わかりやすい仕組みを追求していきます。これにより、デザインシステムを活用する輪を広げ、グループ全体のブランド価値向上にも貢献していきたいと考えています。私たちが大切にしているのは、地域社会やお客さまのニーズに応え、安心・安全なサービスを提供することです。今後も、誰にとっても使いやすく、優しいサービスを提供していくため、デザインシステムの開発と普及をリードしていきます。