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COO Interview

杉崎 猛

JPデジタル2.0。いよいよ拡大フェーズへ
1人1人の成長を後押しする仕組みづくりと
自走できる組織の実現を目指して

JPデジタルの設立から2年半が経った。

日本郵政、ゆうちょ銀行、日本郵便の3社を経験。経営企画、社長秘書、事業開発などに従事した後、日本郵政と日本郵便のDX推進を担当。2023年4月にJPデジタルの執行側としてジョインした、杉崎猛取締役COOが語る「組織づくり」とは。

誰もが挑戦でき、評価され、成長できるという好循環をつくる

──COOとしてもっとも大切にしているミッションは何でしょうか?

現在、JPデジタルは社員数が設立時の何倍にもなり、組織も急拡大してきました。立ち上げフェーズから拡大フェーズに変わり、いままさに「JPデジタル2.0」を迎えています。今後、さらにスピード感を持って成長させていこうと思うと、経営基盤をよりしっかりとつくっていく必要があります。企業の仕組みづくり、風土や文化づくり、そういった組織づくりが私の最大のミッションだと考えています。

──目指す組織とは、どのような組織なのでしょうか?

「自走」できる組織を目指したいです。

1人1人が、目先の仕事に追われるのではなく、ビジョンや目標を持ってそれに向かって進んでいく。うまくいかないこともあるかもしれないですが、新しいことにどんどんチャレンジしていって、きちんと評価され成長に繋がっていく。そういったサイクルを仕組みとしてしっかりとまわしていきたいと考えています。そうでないと、長続きしないし、一時的にではなく、仕組みとして持続的に成長していく組織でないといけないと思っています。

私の知るある会社では、「失敗すること」自体を目標にしているそうです。数多くの失敗のなかから成功が生まれる、そういう考えを持っているからこそできることです。本当にその通りで、トライアンドエラーで失敗を繰り返しながら良くしていけばいいと私も考えています。

そして、私たちが本来実現すべき「新たな価値創造」という部分に集中できるよう、それ以外の業務はより効率的に行えるように工夫しながら挑戦できる仕組み、1人1人に求められている役割への期待や責任を明確化し、成果を公正に評価する仕組みをつくっていきたいです。

それぞれに合った、コミュニケーションの取り方や働き方でいい

──1人1人の成長を重要視しているという組織ですね。

JPデジタルには、グループ内外からいろいろな人が集まってきています。それぞれ状況は違いますが、誰1人取り残すことなく成長に繋がっていけるよう、会社として1人1人しっかり見ていくことが重要です。

JPデジタルは、「人を大切にする組織」でありたいと思っています。1人1人が前向きに何かを目指しているなかで、会社という組織を活用しながら、自己実現をしていってほしいです。

──そのような組織をつくるうえでは、どんなことが必要なのでしょうか?

仕事は基本的に大なり小なりチームでやるものですから、まずはチームリーダーがしっかりそのメンバーを見ていくことが重要だと思います。業務の進捗状況はもちろんですけど、それだけではなくて、メンバーそれぞれに何か変わったことがないかとか、体調やメンタル面からも含めて見ていくことも大事にしています。

任せるところは任せるけど、放任するのではなく、しっかり仕事を見ていくこと。1人1の状況や趣味、嗜好も異なるなかで、その人に相応しいやり方というのを決めつけずに、コミュニケーションを取りながら見つけていけばいいと思うのです。

また、上下関係や部署の垣根を越えたコミュニケーションを緊密にとっていくことも重要だと考えています。それも仕組みづくりの1つであり、本人任せではなく、会社として整えていく必要があります。あまり自分に構われたくないという人もいるかもしれませんが、そういう人も含めてしっかり見ていくことが大切です。

自分で考えて行動することはもちろん必要ですが、会社としてどこを目指していくのかもしっかりと示していかないといけない。走っているとき、いまの状況がどうなのか、順調なのかそうでないのかという部分も見ていけるようにしていきたいです。

最終的には、1人1人の成長に繋がっていけるようにしていきたい、これがいちばん重要です。

──会社の風土や文化づくりという点においては、どのような工夫をされていますでしょうか?

常日頃から、社員に気軽に話しかけることを心がけています。

ある方に言われて、本当にそうだなと思ったのですが、他者は自分を映す鏡です。「あの人は指示をされないとやらない」と思うのだとしたら、それはこれまで自分が事細かに全部指示してきたからで、その結果として指示を受けないと考えられない人に育ててしまったと考えます。

そう簡単に人は変えられないのです。役職や肩書を使って指示すれば人は動くかもしれないですが、それって一時的なことでしかない。私が言ったから相手が変わるのではなく、相手が自分で腹落ちして、そうしようと決めてから初めて動くわけで、最終的には本人が判断するものなのです。

そう考えると、人を変えようと思ったら自分が変わるほうが早い。まずは自分が率先して、気づきを与えるような行動をするのが大切だと思っています。なので、私は誰からも気軽に話しかけていいんだよという雰囲気をつくっています。そのために、仕事ではない雑談も含めて、こちらから気軽に話しかけていくことが大事だと考えています。

──JPデジタルらしい働き方とは、どのようなものでしょうか?

私たちは、新たなもの、新たな価値を考え、生み出し、形にしていくことが仕事です。

そうするには、リラックスした格好で物事を考えるのか、またはネクタイをきっちり締めて考えるのか、どちらが良いアイデア生まれそうでしょうか。それは前者のほうが良いアイデアが生まれそうですよね。だから、私たちはそういう自由な働き方にしているのです。

もちろん、そうでない人もいるので、そこには選択肢があっていい。個人の働き方を決めるつもりはありません。やる仕事や目指すもの、生み出すものによって、1人1がパフォーマンスをいちばん発揮できる形がいいとも思っています。

──具体的にはどんな環境なのでしょうか?

JPデジタルには、一定の裁量を与えられ、自由に仕事ができる環境があります。もし、自分が目指したいものがあるのであれば、それを実現するのにJPデジタルはとても働きやすい。社内の誰もが何らかの志を持っていると思われるからです。

もしくは、まだ気づいていないだけで、自分はどうしたいとか、何か世の中に貢献したいという思いが、根底にはあると思っています。その思いと会社が目指す方向がシンクロすることがとても重要なのです。

いろいろなバックグランドを持つ人たちが集まり、それらの1人1人が持つ価値観やこれまでの経験が重なり合っていくと、そこで「化学反応」が起きる。そうすれば、個々人や会社の可能性もものすごく広がることでしょう。

基盤づくりを終え、IDの強化・サービスの拡大へ

──JPデジタルは設立から2年半経ちますが、これまでの主な取り組み実績にはどんなものがあるのでしょうか?

日本郵政グループ全体としても、グループ各社としても、DXは絶対に重要であると考えていたのですが、これまではそれぞれが思い思いに取り組んできていました。その結果、お客さまから見ればそれが全体最適化されているかというと、そうではなく、全体としては使い勝手が悪くなるという状況が生まれてしまいました。

そのような状況のなかでJPデジタルという会社が立ち上がり、2023年6月から、データ顧客基盤、デジタル発券機、グループ共通ID、アプリ、というように順次ローンチしてきました。やっとお客さま視点で全体最適化していくための基盤ができたというのがこの間の実績です。

──今後、JPデジタルはどのようなことに注力していくのでしょうか?

これからはこの基盤を活かして、お客さま視点での全体最適化をさらに進め、サービスを拡充していくというフェーズに入ります。

もちろん質と量、両方必要だと思っています。サービスの数を増やせばいいということだけではなく、使い勝手をよくしていくのも重要です。そのためには、日本郵政グループ内のパートナーとも連携し、サービスを拡充しながらお客さまの取引データを活かし、お客さまをより知って、より良いサービスにしていきます。

また、その基盤をうまく繋げていくためには、AI、データ分析、UX/UI、どれも重要ですし、スピード感を持って、かつ自分たちが本当に思う通りにやっていくためには、やはり開発の内製化も必要となってきます。自分たちでつくるのと、外部に委託するのでは、やはりギャップが出てしまうからです。

日本郵政グループの最大の強みは、日本全国のお客さまの様々なデータを持っていることです。私たちが持っているIDを最大の強みとして、お客さま体験の向上に繋がる多様な施策をやっていかなければいけない。それにはIDを磨き上げていく仕組みづくり、IDを強化する戦略を考えることが重要であると思っています。

──話は変わりますが、現在、杉崎COOが個人的にチャレンジしていることとかはありますでしょうか?

ずばり体力づくりですね(笑)。

この年齢(45歳)になって気づいたのは、健康が大事だということです。「からだが資本」とよく言われますが、元気であることがやはり重要ですね。特に経営者はエネルギーが漲っていると人間的にも魅力的に見えます。

筋トレも仕事と同じですが、目標や目的を持っていないと続かない。ただ、筋トレは努力すれば確実に成果は出るのですが、仕事は努力したからといっても必ずしも絶対に成果が出るわけではないので工夫が必要です。

──最後にこれからジョインを考えている人たちにメッセージをお願いします。

日本郵政グループのこれまでの強みは、2万4000のリアルな郵便局があることでしたが、これからはリアルとオンラインの両方がお客さまとのタッチポイントとなっていきます。

2023年にリリースしたグループ共通IDやグループプラットフォームアプリを今後さらに強化していき、お客さまのデータをしっかり蓄積していくことで、これを私たちの最大の強みにしていきたいと考えています。

JPデジタルでは、それを一緒に実現していける仲間をどんどん増やしていきたいですし、メンバーが増えていくことが、より私たちの成長を加速させていくと信じています。

JPデジタルは、いままさに成長の局面に差し掛かっています。やりたいこともとても多くあります。ここからが絶対に楽しくなっていくはずなので、是非とも私たちの仲間になってください。

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